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あらためて「転載機能」の危険性について

ヤフー・ブログの転載機能をめぐってかなり大きな騒動になっているので、その危険性・問題点についてあらためて考えたい。

以前転載機能・引用・著作権で書いたように、恐ろしいのは記事投稿時にデフォルト(初期設定)で「転載可」となっていること。「転載不可」に設定できることを知らない方すら多いと思う。転載機能を使用した転載というのは、著作物である記事を丸ごと他人が自分のブログで利用することを言う。

普通こうした転載(記事の一部でも全部でも)には著作者の許諾が必要で、無許諾で転載を行った場合には著作権侵害となる。この場合には法的に差止(記事の削除)請求ができるし、場合によっては損害賠償・不当利得返還請求も可能だ。しかし、ヤフーブログでは、記事を「転載可」としている時点で、転載を許諾していると見なされてしまう。意識的に「転載可」としていても、何も知らずに無意識にデフォルトのまま「転載可」にしていても同じ。

後日転載不可にして許諾を取り消すこともできるが、それは「今後許諾しない」ことを意味するのであって、過去に遡って許諾を取り消すのは法的に難しいのではないか。すでに転載されたものに対して許諾を取り消し記事の削除を求める場合は、正当な権利として要求できるのではなく、「お願い」のレベルでしかない。(しまじろう事件も若干参考になると思うのでググッて見てください)

許諾には普通は条件がある。「○○はしないこと」「△△のときは■■すること」と利用条件を明示することが必要だ。例えばこのブログではクリエイティヴ・コモンズ・ライセンスを採用して、利用条件を定めているので参照してもらいたい。http://blogs.yahoo.co.jp/tonko_hard/21436145.html
転載可にしておいて利用条件を明示していないのであれば、無条件での転載許諾と見なされ、無断で誰がどのような目的で転載ボタンを押しても、当該記事に対する著作権の侵害にはあたらないことになる。(当該記事に第三者の著作物が含まれていた場合は問題が複雑化するので、専門家の意見をぜひお伺いしたいと思います。)

このままの状態で「転載機能」を放置すると、いずれ訴訟が起きる可能性は低くないと思う。その場合はユーザー間での争いではなく、転載機能を付加し、危険性に対する指摘を無視・放置したヤフーの責任が問われることになる。利用規約上の「著作者人格権不行使特約」の問題にも通じるが、この不完全で危険な転載機能をデフォルトで可としていることは公序良俗に反する行為とも言うべきではないだろうか。

※追記 06/10/18
「ホームページ制作、千太の絵空事」の千太さんが、転載のアイコンがあっても転載許諾の意思表示とは言えない、という見解を示されています。この問題について多角的に考えるためにご参照下さい。
転載のアイコンがあっても許諾は必要ですか?

元記事 http://blogs.yahoo.co.jp/tonko_hard/21467160.html
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