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著作者と著作権者

このブログの記事で特に気をつけていることの一つは用語です。日記や雑記と違って、法律に関わりのある記事であれば、できる限り用語の使い方を正確・厳密にしていかなければと考えています。それでも過去記事を見直すとちょっと不正確な部分もあったりして忸怩たる思いです。そんな自分をとりあえず棚にあげて言っちゃいますが、ヤフーブログでの著作権関連の記事で用語が間違っていたり、使い方が間違っているのが散見されるので、ご注意されたほうがよろしいのではと思います。これはイヤミとかではなく、ヤフー・プログでは著作権関連記事は貴重であること、ヤフー・ブログ利用者の多くが他社ブログをあまり見ていそうにないこと(ヤフーの囲い込み戦略の結果だと思いますが)、したがってヤフー・ブロガーが著作権や法律一般に関連する情報・知識を入手する上でのヤフー・ブログ内記事の重みを考えなくてはいけないのではないかと思うからです。

もっと言ってしまえば用語にとどまりません。法の成り立ちからしてグレーゾーンが広いのが宿命である著作権法の解釈を、ある記事が限定してしまう可能性がヤフー・ブロガーにはあると思います。狭いネット・コミュニティ内で「権威がある」とみなされたブロガー(おけけナイジェルさんの言葉を借りれば「プチカリスマ」)の判断が「天の声」となってしまう危うさを十分に考慮しなくてはなりません。(プチカリスマについてはちょっと「ブログの世間」で展開したいと思っています。)

以下は単純な言葉の誤用の指摘として受け止めてください。
●著作人格権→著作者人格権のことです。この間違い結構多いです。単なる間違いですが、著作権法で言う「著作者」、「著作物」、それから人格権についての理解が少し足りないのかも知れません。
●訴追→告訴と混同しているのを見ますが、訴追とは検察官がその職務として刑事事件について公訴を行うことを言います。一般民間人は訴追はできません。
●反訴→議論中の「反論」と混同している場合があります。反訴は法律用語であって、民事事件の被告が原告の本訴に対抗して行う訴訟のことです。
●著作者と著作権者→これが今回言いたいことなのですが、意味が違います。著作者は著作物を創った創作者のことです。著作者人格権(公表権・氏名表示権・同一性保持権の3つの権利)は一身専属なので、著作者以外誰にも譲渡されず著作者以外に行使されることはありませんが、複製権などの財産権的意味での著作権は契約により譲渡可能です。著作者(創作者)ではないが著作権を保有する個人・法人がいるわけです。これを著作権者と言います。商業ベースでなければ著作者と著作権者は同一であることが一般的なので、著作(権)者と表記されることもあります。著作権について法改正運動や啓発活動を行っている団体を「著作権保護団体」と呼ぶことがありますが、これの実体は、著作者(創作者)から著作権を譲渡された著作権者と権利管理を委託された者が組織している団体です。著作者(創作者)の組織と混同されがちですが、こういった「著作権保護団体」と著作者(創作者)の利害や思いが100%一致しているとは限りません。「著作権保護団体」はあくまで著作権者の論理で動いていることを忘れてはいけないと思います。

そのへんの事情をよく知る手がかりとして、「著作権保護期間延長はクリエイターのためになるか」を読んでみてください。著者は、「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議」の発起人のお一人である小寺信良さんです。

元記事 http://blogs.yahoo.co.jp/tonko_hard/24128662.html
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