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むつかしい仕事(2)

NHK教育テレビの福祉・医療関係の番組は面白いのが多いのですが、中でも毎日8時?8時30分の枠はだいたい録画して見ています。月?木曜日は「福祉ネットワーク」というタイトルで、医療・介護からホームレス問題まで幅広く扱っています。特に「ハートをつなごう」というサブタイトルのついたシリーズは、LGBTやGIDといった、まだまだ社会の表に出てきづらい、セクシュアル・マイノリティ当事者の気持ちが伝わってくる貴重な内容だと思います。金曜日は「きらっといきる」で、「福祉ネットワーク」とは一応別番組となっています。相変わらず前置きが長くなりましたが、今回は「きらっと」改革委員会について書いてみます。

「きらっといきる」は、「前向きにがんばる障碍者」、「きらっと光る障碍者」を紹介して、障碍や障碍者に対する理解を深めようという感じの番組でした。昨年夏に視聴者からのハガキがきっかけで、番組作りを見直す試みが始まり、討論や取材の様子がこれまでに3回公開されてきました。
障害のある人たちの、前向きに生きる姿を伝えてきた「きらっといきる」。
10年目に入った今年 、新しい試みを始めたいと思います。
ある日届いた、視聴者からのはがき。
「この番組は理想にすぎない」
「出演する障害者のレベル ハードルが高い」
この1枚をきっかけに、改めて考えてみることにしました。
これからの番組について。そして、障害のある人の描き方について。
協力してくれたのは、これまでの取材を通してご縁のあった人たち。
「きらっといきるって、まじめすぎておもしろくない」
「がんばらなくても生きていけるような、“もう、ありのままで生きたいねん”っていうことですかね」
理想じゃなくて、ありのまま。
そう願う当事者と制作者が話し合い、その結果をもとにVTRを作ったらどうなるか?
名付けて、「きらっと」改革委員会 、発足です!

第366回 これがほんまのありのまま!??「きらっと」改革委員会・発足編?



障碍者を美化しないでありのままの姿を出すべきだという意見。「ありのまま」ってなんだろう?「ありのまま」っていうのは本当にあるのか?勇気や元気のもらえる今のままの番組でよいという意見。障碍は乗り越えなくちゃいけないものなのか?過去に登場した障碍者の家族からの「全てを否定されたと感じた」という意見。。。当然といえば当然ですが議論百出。

特に印象深かったのは、生活保護を受けて暮らす脳性まひの男性が酒を飲んだりタバコを吸ったりしている場面に関して、「『血税で暮らして酒とタバコか』といった非難が出てくる。理解する味方が1人できても、そのかわり敵が100人増えてもいいの?」「味方が1人でも増えることが大事。もう最初から99人は敵なんだから怖くない」みたいな、あけすけな議論してるところ。

こういう番組を制作して公開することは本当にむつかしい仕事だと思った。紹介される意見の一つ一つも、スタジオでの発言もそれぞれにもっともだと感じるものばかり。製作者がただの意見集約ロボットになって最大公約数で番組を作ってもつまらない、だいたい一つに集約なんかできそうにないし。製作者のポリシーや思い込みや演出意図が前面に出るだけなら、いつまでたっても「ありのまま」なんて描けず伝わらないし。でも、むつかしい仕事は、完遂することのない仕事をやり続けること、その過程そのものに価値があるのかもしれないと思った。


きらっといきるホームページ
番組の内容をテキストで見ることができます。また、放映された映像も再生できるようになっています。
第366回 これがほんまのありのまま!??「きらっと」改革委員会・発足編?
第373回 きらっと改革委員会・反響編
第382回 きらっと改革委員会・反響編2

元記事 http://blogs.yahoo.co.jp/tonko_hard/46711417.html
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