Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

夜間中学の記録映画「こんばんは」

私は幼いとき家が貧しかったので学校へ行くことができなかった。ずいぶん年をとってから私は私の乗れる汽車を見つけた。それは夜間中学という鈍行列車。


東京都墨田区立文花中学夜間学級(夜間中学)を記録したドキュメンタリー映画「こんばんは」。評判を聞いてDVDを購入し早速見てみました。引用した冒頭の字幕からすぐに映画の中へ引き込まれてしまいました。夜間中学については前から関心があって、このブログでも自分を表現する喜びという記事で夜間中学に通う方の作文を紹介しています。わたしの親も無学で無教養で貧しくて、うちの家族は半地下の暗く狭いアパートで暮らしていたので、夜間中学という場に特別に関心があるのかもしれないです。

映画には様々な事情から学校に通えなかった高齢者、差別・貧困と格闘し続けた在日のハルモニ・ハラボジ、いじめから不登校となった子ども、中国からの引揚者、戦乱から逃れてきたアフガニスタンの若者など、夜間中学に通う様々な人々が次々に登場します。みんな学ぶことに真剣です。毎日片道2時間もかけて通ってくる方もいます。昼間の学校で勉強している中学生との交流の後で、中学生達が「夜間中学のほうが絶対楽しい!」と言っていた場面も印象的でした。学校に行きたくないという子どもも多いのに、夜間中学で学ぶ人たちは自分の意思で学校に通い、当たり前のように助け合い、足を引っ張る人がいないのが嬉しいとか言って、学校が楽しくてしかたがないという表情をしている。映画に描かれていないこともきれいごとでは済まない困難な問題もきっとあるのだろうと思うのですが、年齢も生まれ育った土地も様々な夜間中学生達が、生き生きして心底楽しそうな表情をしていることだけは確かだと感じました。

それから、実際の生活の場面で困らないよう最低限の漢字を覚えるため「生活基本漢字381字」というのを編み出すなど、長年にわたって夜間中学で国語教育を続けてきた先生の語りもすごく良かったです。この先生は、風邪などで体調が悪くても、駅に着くと早く学校に行きたくて走ってしまうという面白い先生です。「こんなに真剣に学ぼうとする生徒達と出会えて、感謝の気持ちでいっぱいです」と話すのですが、この場面にも心が震えました。「教えること」とは「教わること」なんだな?と思いました。この先生が紹介する作文がまたいい。

夜間中学でかけ算九九を習いました。平和の文字と共に願う心を学びました。漢字で貧乏と書けるようになりました。矛盾、必要悪、差別、権利、義務、責任の概念も学びました。そして私は親を恨んでも問題の解決にならないこと、親の後ろには社会の大きな流れがあることを学びました。そして救われました。親を否定することは悲しいこと、苦しいことでしたから。


親を恨んだり憎んだり蔑んだりする気持ちはわたし自身にもありました。でも、勉強するにつれ、大人になるにつれ、やっぱり一人の人間の状況や一つの家族の有様というのは社会全体につながっているのだと思うようになりました。だからこの作文の意味がすごくよく分ります。

        ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

この記事の下書きを書いたことで知ることができたブログがspitzibaraさんの「Ashley事件から生命倫理を考える」です。

実は私は映画の途中から「あ、この空気は知っている」と感じ始めました。
ここに描かれている教育は
娘が5年半在籍した通園施設や12年間通った養護学校にあった教育の姿勢と
根本のところで通じていくものがあるように感じられたから。
(中略)
寝たきりの全介助で言葉を持たないウチの娘は
通園施設と養護学校での教育を通じて
みんなと遊ぶこと、学ぶことの楽しさを知り、
言葉がなくても表現したら人は受け止めてくれるという信頼を身につけ
「やってみたら出来た」という達成感のうまみを知り、
いつのまにか「今より一歩先の目標」を先生よりも親よりも的確に自分で見つけるようになった。
夜間中学校を描いた映画「こんばんは」2


わたしの視点や切り口とは違いますが、spitzibaraさんの記事には一々うんうんとうなずいてしまいます。
  夜間中学校を描いた映画「こんばんは」1
  夜間中学校を描いた映画「こんばんは」2
トラックバック予告していましたが、やっとトラバできました?♪

■映画「こんばんは」のホームページはこちら。通販でDVDを購入することができます。
http://konbanwa.web.infoseek.co.jp/index.html

元記事 http://blogs.yahoo.co.jp/tonko_hard/45145499.html
スポンサーサイト

Appendix

訪問者数

とことんトンコです

最近のトラックバック

ブログ内検索

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。