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著作権保護期間延長にあらためて反対する

昨日9月22日、前回の記事で触れた「著作権問題を考える創作者団体協議会」は、著作権の保護期間を著作者の死後70年に延長することを求める共同声明を発表、文化庁に同趣旨の要望書を提出した。(以前は17団体と伝えられていたのが16団体になってる理由は不明。)
INTERNET Watch 著作権関連16団体、著作権の保護期間を「死後70年」に延長を求める共同声明
ITmedia news「著作権保護期間の延長を」――権利者団体が要望書 ネット時代も意識

共同声明も要望書も未読なので報道されている発言しか分らないが、その内容にはやはり首を傾げてしまう。

 「日本の作家は20年分の権利をはく奪されており、創作意欲の減退につながる。海外の著作者からは『なんで日本は保護期間が短いんだ』と言われ、日本は著作物を大切にしない国だと思われてしまう」――協議会議長で、日本文芸家協会の三田誠広氏はこう訴える。
 漫画家の松本零士さんは「著作者が生涯をかけて作ったものの権利が、50年で打ち切られるのは耐え難い。漫画やアニメは世界共通の文化のはずなのに、権利保護だけは年限の違い、という怪奇現象が起きている」と強い調子で語った。
■ITmedia news http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0609/22/news086.html

自分の創作した作品を愛する気持ちはよく分るが、作品からの収益が自分の死後50年で打ち切られることが「創作意欲の減退につながる」とか、「耐え難い」という気持ちがどう考えても理解できない。極端な話、わたしなら自分の死とともに著作権が消えて著作物がパブリック・ドメイン(公有)化されても不都合は無い。前の記事を繰り返すようだが、財産権としての著作権は消えても著作者人格権は無期限で保護されることになっているのだ。保護期間延長問題はあくまで「カネ」の話だということを忘れてはならない。

「日本政府は知財立国を目指すとしているが、日本だけ著作権の保護期間が短いということは、それだけ日本の財産が失われることになる」
■INTERNET Watch http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2006/09/22/13380.html

三田氏はこう述べるが、しかしこれも根拠は薄い。

総務省の調べた04年のコンテンツ産業の輸出入規模では、輸出が超過しているのはゲームだけで、音楽も262億円、出版も323億円の輸入超過だ。日米間の著作権ビジネスに詳しい弁護士の福井健策氏は「保護期間の延長は輸出が増えてからでも間に合う。いま延長しても支出が収入より多い状況が続きます」と指摘する。
■朝日新聞06年9月12日21面 「著作権の不思議 上 70年の保護 必要なの?」

一方、保護期間延長で著作物のパブリックドメイン化が遅れることへの批判に対しては、「著作権がコンテンツ利用の妨げにならないようにしたい」(三田氏・INTERNET Watchより)と配慮を示している。しかし、具体策はまだはっきりしないし、三田氏が例にあげた青空文庫のような電子図書館の活動を阻害することだけが問題なのではない。

横山久芳・学習院大助教授(知的財産法)「保護期間が長くなりすぎると、著作者以外の人たちの表現の自由を妨げ、社会全体の文化的水準は低下する。著作物には公共財の側面があり、保護と利用のバランスが大事だ」と指摘している。
■朝日新聞06年9月12日21面 「著作権の不思議 上 70年の保護 必要なの?」



著作権保護期間を70年に延長するか否かという問題を煎じ詰めれば、著作者の死後、著作権者(著作者の遺族や著作権管理会社・団体)が著作物から収益を得る期間は、「文化の発展に寄与する」という著作権法の目的から見てどの程度許容されるべきかということだ。わたしは著作権の保護期間を著作者の死後70年とすることが、「文化の発展に寄与する」こととは正反対の結果しか生まないと思う。著作権保護期間延長にあらためて反対する。

元記事 http://blogs.yahoo.co.jp/tonko_hard/20083250.html
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