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千葉県障害者条例

先日NHK教育テレビ「福祉ネットワーク」で、「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」(略称・千葉県障害者条例)ができるまでの経緯を特集していました。日本で初めての、障碍者差別を禁止し、差別を無くしていくことを目的にした条例です。何が差別にあたるのかを具体的に示している点、差別があった場合の解決の枠組みを定めた点で画期的な条例だと思います。特に当事者だけでは紛糾しがちな問題解決に第三者(地域相談員・広域専門指導員)が入るという、今まで有りそうで無かった制度を作った意義は大きいと感じました。

テレビでは、条例の原案を作った「障害者差別をなくすための研究会」座長の野沢和弘さんが出演してお話をされていました。自閉症のお子さんを持つ方だそうです。「研究会」は障碍者をはじめ、福祉関係者、企業関係者など29人で構成され、何が差別なのかということから議論が始まりました。当初は日頃の被差別感情を持つ障碍当事者からわーっと事例が出され、抗議や要求という方向に議論が流れ、とても条例案をまとめる話し合いにはならないと思われました。中小企業の経営者から、「企業は利益を出さないとやっていけない。社会は厳しいということを認識しなくてはいけない」という意見が出され、それがきっかけとなって、ようやく立場の違いを踏まえた上での話し合いができるようになりました。この方も知的障碍を持つお子さんがいらっしゃるそうです。

約1年間の話し合いの結果、2005年12月に研究会の「最終報告」がまとめられ、条例原案ができ上がりました。しかし県議会に提案された条例案は保守的な議員達の批判・反発を受け、成立が危ぶまれる状況となりました。なんとか条例を成立させたいと願う、障碍児の母親達のグループが手作りのニュースを発行して世論の喚起と県議への働きかけを行い、いくつかの修正が加えられて条例はようやく2006年10月に県議会で可決・承認されました。「柔らかな拍手がおこり、それが秋の青空に吸い込まれていくように感じられてうれしかった」母親グループのお一人が、そのときの傍聴席の様子を語っているのが印象的でした。また、何か社会的な成果を実現するには、当たり前ですが社会的な活動・働きかけが必要不可欠なのだとあらためて思いました。

2006年12月国連総会で「障害者権利条約」が採択され、今年9月日本政府もこの条約に署名しています。県条例のレベルではなく、国が一日も早く差別禁止法を制定することを求めたいと思います。

■条例本文と、「研究会」の報告をはじめ条例制定までの取り組みについては、千葉県のサイトで公開されています。
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/c_syoufuku/keikaku/sabetu/sabetu.html

条例本文はこちら
http://www.pref.chiba.jp/syozoku/c_syoufuku/keikaku/sabetu/syogaijorei.html


■おまけ
千葉県障害者条例についてネットで調べていたら、例によって「人権」とか「平等」といった価値観を嫌う人々がバッシングしてるんですね。。。「研究会」座長の野沢さんが毎日新聞の記者であることも槍玉にあがっているようです。しかし、おかげでこの野沢さんが、「わかりやすい文章」に関して書いているコラムを読むことができました。
http://www.kaihou-s.com/suiheisen/suihei_0606.htm
文章を書く動機、どういう読者を想定しているのか、何を伝えたいのかによって文章の書き方も異なっては来るでしょうが、わたし自身も意識的にわかりやすい文章を書くことを心がけたいと思いました。

元記事 http://blogs.yahoo.co.jp/tonko_hard/38166239.html
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