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食うべき詩(4)

中野重治の「歌」は、わたしにとって、いつも無口で手厳しく、しかし目に熱っぽい慈しみを湛えた老教師のような詩だ。歌うなと言われても、わたしは赤ままの花やとんぼの羽根を歌う。風のささやきや女の髪の毛の匂いも。だがしかし、それは高踏を装いその実退嬰的な精神で、いわば精神的小児病のごとく駄々をこねるように歌うのではない。球体の鏡の中で自己愛という飴玉をしゃぶる甘い口で歌うのではない。わたしは「歌」のその精神に学んだのであって、詩の字面を通り一遍に覚えたのではない。

毎日の営業スマイルに曲がった口に、消え去りそうになりながらなおも燃え続ける心中の炎を歌わしめよ。旋盤のキリコがあたって焼けたくちびるに、働き生活する者の誇りを歌わしめよ。洗い物にひび割れた手で抑えようのない情動を鍵盤に叩きつけよ。土や機械油で黒くなった指で弦をかき鳴らし、その刻苦を光に変えて響かせよ。そうして深いところでわたしたちは兄弟姉妹のように通じ合い、響き合い、いつか思いもよらない場所で合流するのだ。

それがわたしの言う「食うべき詩」だ。

   ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

この間ずっと自分の全記事を読み返しました。ほんとうは各所のコメントもそうしたかったのですが、それはさすがにできません。。。内省の日々でした。そして、自分の考え方やものの感じ方がいかに他者の影響を受けながら変化し続けているのか確認できました。こちらで知り合った「論者」の趣の強い方々ばかりでなく、「トンコの小部屋」のほうで濃密なお付き合いをさせていただいている方々もそうです。自分一人だったら、同じところをグルグルしちゃったりするんだろうな?。いや、ほんとに助かります。ありがとうーー!!

その上でブログの方向性を考えてきました。今後は今までの延長線上で論じたり評したりすることももちろんですが、さらに創作的な表現もどんどんやっていきたいな。まあ、先行きは分りませんが。また、日常的なことやおふざけもありです。とにかく、自分の全的な表現の場にしたい。そのために、分裂していたブログを統合します。その上でここを中心にして、あとは役割や分野に特化した衛星的なマッタリしたサイトを配置すると。そんな感じ。

えーっと、そんなわけで改題にあたって長々と書いてきました。まあ、自分にとって節目ということでも、他の人には関係ないんですが。お粗末さまでした。きしし!!

食うべき詩(1)
食うべき詩(2)
食うべき詩(3)
食うべき詩(4)

元記事 http://blogs.yahoo.co.jp/tonko_hard/37392218.html
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